民泊と賃貸どっちが儲かる?不動産オーナーの収益比較ポイントを解説の画像

民泊と賃貸どっちが儲かる?不動産オーナーの収益比較ポイントを解説

不動産運用

新里 敏春

筆者 新里 敏春

不動産キャリア6年

お客様一人ひとりに丁寧をモットーに取り組んでおります!不動産の事ならお気軽にお問合せ下さいませ!

同じ不動産でも、民泊にするか賃貸にするかで、手元に残るお金は大きく変わります。
しかし、表面上の利回りや宿泊単価だけを比べても、不動産オーナーにとって本当に得かどうかは判断しにくいものです。
そこで、本記事では民泊と賃貸の収益構造の違いから、利回りや税金、税引後キャッシュフローまでを不動産オーナー目線で整理します。
さらに、住宅宿泊事業法などの法規制や、近隣トラブルといったリスクにも触れながら、どっちが儲かるかを見極める考え方を解説します。
民泊を検討しているものの、最終的にどの活用方法を選ぶべきか迷っている方は、判断材料としてぜひ参考にしてください。

民泊と賃貸の収益構造の違いを不動産オーナー目線で整理

まず賃貸経営では、毎月の家賃収入を起点に、物件価格に対する年間家賃収入の割合である表面利回りを把握することが基本になります。
しかし実際には、固定資産税や管理費、修繕費、空室による家賃減少などが差し引かれるため、表面利回りどおりの収益が残るわけではありません。
そこで、実際の運営費や空室損を控除した後の年間純収益を物件価格で割ったものを実質利回りとし、この数値を基準に投資判断を行うことが一般的です。
日本不動産研究所の不動産投資家調査でも、賃貸住宅の期待利回りはおおむね数%台で推移しており、安定性と引き換えに利回り水準は比較的落ち着いている傾向があります。

一方、民泊は賃貸と異なり、月額家賃ではなく、宿泊単価と稼働率の組み合わせで収入が決まる収益構造です。
観光庁の宿泊旅行統計調査では、簡易宿所を含む宿泊施設全体の客室稼働率は全国平均で約60%前後、簡易宿所はやや低めの20%台から30%台で推移しており、民泊もこうした市況の影響を強く受けます。
さらに、民泊仲介事業者への手数料、清掃費、リネン費、消耗品費、インターネット回線費用など、賃貸よりも変動費の割合が大きいことが特徴です。
そのため、表面的には宿泊単価が高く見えても、稼働率や各種手数料・運営コストを差し引いた後の実質利回りを丁寧に把握する必要があります。

同じ物件を賃貸と民泊のどちらに活用するかを検討する際には、「安定性」と「収益性の伸びしろ」の両面から比較することが重要です。
賃貸は、一度入居が決まれば一定の家賃収入が見込みやすく、期待利回りも調査データが蓄積されているため、将来収支を予測しやすいという強みがあります。
これに対して民泊は、観光需要や季節要因に応じて宿泊単価や稼働率が変動し、宿泊旅行統計調査が示すように延べ宿泊者数全体の景気動向に左右されやすい一方、条件次第では賃貸を上回る収益を狙える余地もあります。
したがって、不動産オーナーとしては、家賃ベースの安定収入と、宿泊単価・稼働率ベースの変動収入の違いを整理し、自身のリスク許容度や運営体制に合う選択肢を見極めることが欠かせません。

項目 賃貸経営の特徴 民泊運営の特徴
収入の算定基準 月額家賃と空室率 宿泊単価と稼働率
利回りの考え方 表面利回りと実質利回り 宿泊粗収益から運営費控除
主なコスト構造 固定資産税と修繕費等 清掃費と手数料等変動費
収益の安定性 長期入居で安定傾向 需要次第で変動大

民泊と賃貸どっちが儲かる?利回り・税金・手残り額を比較

まず利回りの水準を把握するために、賃貸住宅の期待利回りの傾向を確認しておくことが大切です。
一般財団法人日本不動産研究所の不動産投資家調査では、賃貸住宅一棟の期待利回りは主要都市でおおむね数%台前半から半ばで推移しており、大きな上昇はみられず横ばい傾向が続いています。
一方、民泊は観光庁の宿泊旅行統計調査において、簡易宿所の客室稼働率が全体平均より低めで推移していることが公表されており、稼働率次第で利回りの振れ幅が大きくなりやすい特徴があります。
このように、賃貸は安定、民泊は変動が大きいという前提を押さえたうえで収益性を比較することが重要です。

次に、賃貸と民泊それぞれの税区分や経費計上の違いを整理しておきます。
一般的な賃貸経営から得られる家賃収入は、所得税法上「不動産所得」として扱われ、減価償却費や固定資産税、修繕費などを必要経費として計上することができます。
他方で、住宅宿泊事業法に基づく民泊収入は、国税庁の資料において原則「雑所得」とされており、規模や実態によっては事業所得に該当する場合もあると整理されています。
同じ物件でも所得区分が変わることで、青色申告特別控除の適用可否や赤字の損益通算の範囲などが異なるため、不動産オーナーにとって税後キャッシュフローに影響が出る点に注意が必要です。

さらに、民泊と賃貸のどちらが「手残り額」という意味で有利かを判断するには、税引後キャッシュフローで比較することが欠かせません。
賃貸は家賃収入から管理費や修繕費などを差し引いたうえで、不動産所得として課税されるため、税負担は比較的読みやすく長期的な予測が立てやすいと言えます。
一方の民泊は、宿泊単価や稼働率に加えて、清掃費や光熱費、予約サイト利用に伴う手数料など変動費が多く、さらに所得区分や消費税の課税関係によって税負担が増減するため、同じ売上でも手元に残る金額が大きく変わる可能性があります。
したがって、不動産オーナーにとっては、表面上の売上や利回りだけでなく、経費と税金を差し引いた後にどれだけ現金が残るかを丁寧にシミュレーションすることが大切です。

項目 賃貸経営の特徴 民泊運営の特徴
利回りの傾向 数%台で安定推移 稼働率次第で変動大
所得区分 原則不動産所得 原則雑所得等
経費と税負担 固定費中心で予測容易 変動費多く税務影響大
手残り額の特徴 中長期で安定しやすい 条件次第で増減幅大

不動産オーナーが民泊を選ぶ前に確認すべきリスクと法規制

民泊として運用する場合、まず押さえておきたいのが住宅宿泊事業法と旅館業法の違いです。
住宅宿泊事業法では、年間宿泊日数が180日以内であることなどが要件とされ、届出制での運営が前提となります。
一方で旅館業法は「宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」を対象とし、都道府県知事等の許可が必要です。
さらに、自治体ごとに住宅宿泊事業法や旅館業法を補う条例が設けられているため、同じ民泊でも地域によって運用条件が変わる点を確認しておく必要があります。

次に、不動産オーナーが見落としやすいのが建物側のルールと周辺環境に関するリスクです。
区分所有マンションの場合、管理規約で民泊利用が禁止または制限されている事例が多く、許可なく運営するとトラブルに発展するおそれがあります。
また、宿泊者の出入りに伴う騒音やゴミ出しのマナー違反、防犯面への不安などを原因とした近隣住民からの苦情も各地で報告されています。
こうしたリスクを事前に把握し、管理規約の確認や近隣への説明、ハウスルールの徹底など、予防的な対応を準備しておくことが重要です。

さらに、賃貸として貸していた物件を民泊に切り替える場合は、用途変更に伴う行政手続きや管理体制の整備が欠かせません。
住宅宿泊事業の届出は、国土交通省と観光庁が案内する民泊制度ポータルサイトに基づき、民泊制度運営システムなどを通じて行う方法が整備されています。
届出にあたっては、建築基準法や消防法に適合しているかの確認に加え、不在型運営であれば住宅宿泊管理業者への管理委託が必要となる場合があります。
あわせて、宿泊者の事故や施設の損害、近隣への損害賠償リスクに備え、火災保険や賠償責任保険の補償範囲を見直すことが、不動産オーナーのリスク管理として有効です。

確認すべき法令・ルール 主なチェック内容 不動産オーナーの対応
住宅宿泊事業法・旅館業法 年間営業日数や許可・届出区分 対象となる制度の選択と手続き実施
自治体条例・管理規約 民泊禁止条項や使用細則の有無 事前確認と規約改定の可否検討
消防・保険・管理体制 設備基準と補償範囲の適合状況 設備改修と保険・管理契約の見直し

民泊と賃貸どっちが儲かるかを見極める判断ステップ

まず不動産オーナーとして押さえたいのは、物件の立地や周辺環境が民泊向きか賃貸向きかという大枠の見立てです。
最寄り駅からの距離や公共交通機関の利便性、観光地や業務集積地へのアクセス状況によって、短期滞在ニーズと長期居住ニーズのどちらが見込みやすいかが変わります。
さらに、物件タイプや専有面積、築年数、間取りによっても、単身者向け賃貸に適しているのか、家族旅行やグループ利用を想定した民泊に適しているのかが異なります。
このように「誰に、どのような期間で使ってもらう物件なのか」を具体的に思い描くことが、民泊と賃貸どちらが適しているかを判断する第一歩になります。

次に、民泊と賃貸それぞれの収支シミュレーションを作成し、前提条件を慎重に検討することが重要です。
賃貸の場合は想定賃料、空室期間、修繕費や管理費などを年間ベースで見積もり、表面利回りだけでなく固定資産税や保険料などを含めた実質利回りを確認します。
民泊の場合は、観光庁の宿泊旅行統計調査などを参考に、平均的な宿泊単価や稼働率を設定しつつ、清掃費や光熱費、リネン費用、予約サイト手数料など変動費を細かく見積もる必要があります。
また、民泊は繁忙期と閑散期の差が大きいため、年間を通じた稼働率の上下を複数パターンで試算し、慎重な前提に基づく収支計画を作ることが望ましいです。

さらに、民泊を導入する場合は「いつまで続けるのか」「うまくいかなかった場合にどうするのか」という出口戦略を事前に描いておくことが大切です。
例えば、一定期間運営した後に再び通常の賃貸へ戻す可能性を想定し、その際の原状回復費や募集開始までの空室期間を見込んでおく必要があります。
また、住宅宿泊事業法や自治体条例の改正リスク、近隣からの苦情発生時の対応方法なども踏まえ、行政窓口や税務署、保険会社など適切な専門窓口に早い段階から相談しておくと安心です。
こうした撤退や再賃貸までを見据えた計画を立てておくことで、民泊と賃貸どちらを選ぶ場合でも、不動産オーナーとしての判断をより堅実なものにすることができます。

判断項目 民泊向きの目安 賃貸向きの目安
立地・周辺環境 観光需要や出張需要が見込めるエリア 生活利便性や通勤通学利便性が高い住宅地
物件タイプ 広めの間取りや特徴的な内装の住戸 単身者向けやファミリー向け標準住戸
運営方針 収益変動を許容し能動的に運営関与 安定収入を重視し長期保有を志向

まとめ

民泊と賃貸は「どっちが儲かるか」だけでなく、安定性や手間、法規制などを見ることが重要です。
民泊は高い利回りも狙えますが、稼働率次第でブレが大きく、行政手続きや近隣対応などの負担も増えます。
一方、賃貸は収入の安定性と管理のしやすさが魅力で、長期の資産運用として相性が良いケースが多いです。
当社では、お持ちの物件の立地や収支条件を丁寧にヒアリングし、民泊と賃貸のどちらが適しているかを具体的なシミュレーションでご提案しています。
民泊と賃貸の判断で迷われている不動産オーナー様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


株式会社NextLinksKMでは、お客様の不安に寄り添い、お客様の住まいに関するサポートを全力でさせていただきます。どんな小さな疑問でも、お気軽にお問い合わせください♪

住まいのことならCENTURY21 NextLinksKMへ☆


お問い合わせはこちら


↓↓↓物件情報はこちらからご覧ください↓↓↓

☆物件情報「新着物件」はこちらから☆

☆物件情報「熊本市2000万円台新築戸建て」はこちらから☆

☆物件情報「熊本市3000万円台新築戸建て」はこちらから☆

☆物件情報「TSMC付近特集」はこちらから☆

☆物件情報「値下げ物件」はこちらから☆

☆物件情報「賃貸物件」はこちらから☆
その他HPに物件多数掲載中!!一度ご覧ください☆

↓↓↓よく読まれている記事はコチラ↓↓↓


この記事の執筆者

このブログの担当者 
新里 敏春

◇沖縄県出身 業界歴6年

◇保有資格:損害保険/生命保険/募集人資格※

お客様一人ひとりに丁寧をモットーに取り組んでおります!不動産の事ならお気軽にお問合せ下さいませ!

特に熊本市、菊池郡の不動産売却・買取はお任せください!
いつでもお気軽にご相談ください!


”不動産運用”おすすめ記事

  • 賃貸物件の家賃設定はどう決める?賃貸付けのコツと空室対策を解説の画像

    賃貸物件の家賃設定はどう決める?賃貸付けのコツと空室対策を解説

    不動産運用

  • 高所得者の不動産活用で賢く資産運用と節税!税金対策の基本と失敗を防ぐ考え方の画像

    高所得者の不動産活用で賢く資産運用と節税!税金対策の基本と失敗を防ぐ考え方

    不動産運用

  • 賃貸オーナー必見の節税対策方法は?知っておきたい基本とポイントの画像

    賃貸オーナー必見の節税対策方法は?知っておきたい基本とポイント

    不動産運用

  • 賃貸運用の初心者が知るべき方法とは?物件を無理なく始めるコツも紹介の画像

    賃貸運用の初心者が知るべき方法とは?物件を無理なく始めるコツも紹介

    不動産運用

もっと見る