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住宅ローン残債ありでも不動産購入は可能?住み替え方法を解説

物件購入のポイント

新里 敏春

筆者 新里 敏春

不動産キャリア6年

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今の家にはまだ住宅ローンの残債があるけれど、そろそろ住み替えや不動産購入を考えたい。
このような悩みを抱えていても、何から手を付ければよいのか分からず、不安だけが先行してしまう方は少なくありません。
しかし、住宅ローンの仕組みや残債と物件価格の関係、そして具体的な購入方法を正しく理解すれば、無理のない形で次の住まいへ進む道筋を描くことは十分可能です。
この記事では、住宅ローン残債ありでも検討できる不動産購入の方法や資金計画の考え方、注意すべきポイントまでを一つずつ分かりやすく整理します。
住み替えや買い替えの不安を少しでも軽くし、自分に合った進め方を見つけるための参考にしてみてください。

住宅ローン残債ありでも住み替えは可能?基礎知識

住宅ローンの残債がある住宅には、多くの場合、金融機関の抵当権が設定されています。
抵当権は、残債が完済されない限り原則として抹消できず、そのままでは自由に売却や名義変更を行うことはできません。
そのため、住み替えや買い替えを進める際は、売却代金や自己資金などで残債をどのように精算し、抵当権を抹消するかを考えることが重要です。
まずは「残債があっても条件を満たせば売却自体は可能」という前提を押さえたうえで、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

次に整理しておきたいのが、残債と現在の物件価格との関係です。
売却予定価格が住宅ローン残高を上回る状態を一般に「アンダーローン」と呼び、この場合は売却代金で残債を完済しやすく、比較的スムーズに住み替えを進めやすいとされています。
一方、売却価格より残債の方が多い状態が「オーバーローン」であり、この場合は自己資金の追加や、金融機関との調整が必要になることがあります。
同じ「残債あり」でも、この差によって取り得る選択肢や手続きの複雑さが大きく変わる点を理解しておきましょう。

住み替えや買い替えを具体的に検討する際は、まず現在の住宅ローン残債を正確に把握することが出発点になります。
残債額は、金融機関から取り寄せる残高証明書や返済予定表などで確認でき、繰上返済予定があれば、その反映後の見込み残高も見ておくと安心です。
あわせて、不動産会社の査定などを通じて現在の物件価格の目安を確認し、預貯金などの自己資金を整理すると、全体の資金状況を数値で把握できます。
この「残債」「想定売却価格」「自己資金」の関係を早い段階で見える化しておくと、その後の資金計画や金融機関への相談が進めやすくなります。

確認すべき項目 主な確認方法 住み替えへの影響
住宅ローン残債額 金融機関発行の残高証明書 完済可否と抵当権抹消の判断材料
現在の物件価格 不動産会社による査定結果 アンダーローンかオーバーローンかの判別
自己資金の金額 預貯金や金融資産の一覧 不足分補填や諸費用負担の余力

住宅ローン残債ありで不動産を購入する主な方法

まず代表的なのは、現在の自宅を売却し、その代金で住宅ローン残債を完済したうえで、新居について新たに住宅ローンを組む方法です。
多くの場合、売買契約の締結後に残代金の受け取りと同時に、金融機関への一括返済と抵当権抹消の手続きが行われます。
売却代金で残債を完済できれば、残った資金を新居購入の頭金や諸費用に充てることができるため、資金計画も比較的立てやすくなります。
そのため、まずは売却見込み額と残債額を照らし合わせて、このパターンが可能かどうかを確認することが重要です。

次に、売却代金だけでは住宅ローンを完済できない場合に検討されるのが「住み替えローン」と呼ばれる商品です。
住み替えローンは、現在の自宅の住宅ローン残債と新居の購入資金、住み替えに伴う諸費用をまとめて新たに借り入れる仕組みです。
この方法であれば、旧居売却後に残るローンの不足分を自己資金だけで補えない場合でも、新居購入と合わせて一本化して返済していくことが可能になります。
ただし、借入総額が大きくなりやすく、返済負担率や審査基準も厳しくなる傾向があるため、将来の家計への影響を慎重に見極める必要があります。

さらに、自己資金で不足分を補う方法や、既存の住宅ローンを借り換えて一本化する方法も選択肢となります。
例えば、売却代金で完済するには数百万円ほど足りない場合に、預貯金などの自己資金を充当して残債を清算し、新居は改めて通常の住宅ローンを組むケースがあります。
また、金利や返済期間の見直しを目的として、既存ローンと新居購入資金をまとめて借り換えることで、毎月の返済負担を抑える形を検討できる場合もあります。
いずれのパターンでも、残債額、自己資金の余力、今後の収入見通しを総合的に比較し、自分に合った無理のない資金計画を組み立てることが大切です。

方法 主な内容 向いている状況
売却代金で完済 旧居売却で残債全額返済 売却価格が残債を上回る場合
住み替えローン 残債と新居費用を一本化 売却代金だけでは完済困難
自己資金補填・借り換え 不足分現金充当やローン見直し 一定の貯蓄や安定収入がある場合

住み替え・買い替え時の「売り先行」「買い先行」の違い

住み替えや買い替えでは、現在の住まいを先に売却する「売り先行」と、新居を先に購入する「買い先行」という2つの進め方があります。
どちらも広く利用されている方法で、それぞれ資金計画や生活スケジュールに与える影響が異なります。
そのため、違いを整理したうえで、自身の家計状況や希望する時期に合う方法を選ぶことが大切です。
ここでは、住宅ローン残債がある方が検討する際に重要となる観点から解説します。

売り先行は、今の住まいを売却してから新居を購入する進め方です。
売却価格が確定してから新居の予算を決められるため、無理のない資金計画を立てやすく、住宅ローン残債の完済可否も判断しやすい点が特徴です。
一方で、新居が決まるまでの間に仮住まいが必要となる可能性があり、賃料や引っ越し費用など追加の負担が生じるおそれがあります。
このように、資金面では安心感がある反面、一時的な住まいとスケジュール管理に注意が必要です。

買い先行は、新居を先に購入してから現在の住まいを売却する方法です。
新居が確保されてから引っ越し時期を調整でき、仮住まいを挟まずに1回の引っ越しで済ませやすい点が大きな利点です。
ただし、現在の住宅ローン残債があるまま新たな住宅ローンを申し込むことになり、一定の収入や自己資金が求められるうえ、審査が厳しくなる傾向があります。
また、売却価格が想定より低くなった場合には、残債の一部や諸費用を自己資金で補う必要が生じる点にも注意しなければなりません。

進め方 主なメリット 主なデメリット
売り先行 売却額確定で資金計画明確 仮住まい・引っ越し増加リスク
買い先行 仮住まい不要で引っ越し1回 住宅ローン審査や二重負担懸念
選択時の視点 手元資金と返済負担の許容度 希望時期と生活面の優先事項

住宅ローン残債あり住み替えで注意したい費用・手続き

住宅ローン残債がある状態で住み替えを行う場合は、売却と購入それぞれで発生する諸費用を事前に整理しておくことが大切です。
売却側では抵当権抹消登記の費用や司法書士報酬などの登記費用がかかり、購入側では所有権移転登記や住宅ローン設定登記に伴う登録免許税と司法書士報酬が必要になります。
さらに、売買契約書や金銭消費貸借契約書の印紙税、引っ越し費用、リフォーム費用なども考慮する必要があり、物件価格とは別枠の支出として資金計画に組み込むことが重要です。
一般に、物件購入時の諸費用は物件価格の数%程度が目安とされるため、おおまかな割合を把握したうえで余裕を持った自己資金を用意しておくと安心です。

次に、金融機関とのやり取りや必要書類の準備といった実務面の流れを押さえておくことが重要です。
残債がある物件を売却する場合、まず現在借り入れている金融機関に住み替えの意向を早めに相談し、売却予定や新たな借入方針について共有しておくと、残債の精算方法や抵当権抹消の手続きがスムーズになります。
実務上は、金融機関が発行する残高証明書や残高証明に準じる書類で、任意の時点における住宅ローン残高を確認し、決済日にいくら返済すれば抵当権を抹消できるかを把握しておくことが欠かせません。
決済当日は、売却代金の一部で残債を完済し、金融機関から完済確認を受けたうえで司法書士が抵当権抹消登記と所有権移転登記を行うのが一般的な流れです。

さらに、無理のない返済計画を立てるためには、将来の金利動向や収入の変化を見込んだシミュレーションが欠かせません。
住宅ローンには変動金利や固定金利など複数の金利タイプがあり、それぞれ金利上昇時の返済額の増加幅や元金の減り方が異なるため、返済期間全体での総返済額や家計への影響を比較しながら検討する必要があります。
近年は、金利が一定幅上昇した場合の返済額の増加を自動計算できる住宅ローンシミュレーションが多数公開されており、借入額・残高・残り期間を入力して複数パターンを試算することで、家計に対する許容範囲を具体的な数字で確認しやすくなっています。
こうしたシミュレーション結果に、今後の教育費や老後資金などの将来支出見込みも重ね合わせて総合的に判断することで、住み替え後も余裕を持って返済を続けられる計画につなげやすくなります。

費用・手続き項目 主な内容 住み替え時の注意点
売却時の諸費用 抵当権抹消登記・司法書士報酬 決済日に完済金額を正確に把握
購入時の諸費用 所有権移転登記・登録免許税・印紙税 物件価格とは別に数%を資金計画に計上
返済計画とシミュレーション 金利タイプ別の返済額試算 金利上昇や収入変化も含めて検証

まとめ

住宅ローン残債があっても、正しい方法を選べば住み替えや買い替えは十分可能です。
ポイントは、現在の残債額・自宅価格・自己資金を整理し、売り先行か買い先行かを家計とスケジュールに合わせて判断することです。
また、住み替えローンや借り換えなど複数の資金計画を比較し、諸費用や将来の返済負担まで見据えてシミュレーションすることが重要です。
当社では、お客様の状況を丁寧にヒアリングし、無理のない最適な住み替えプランをご提案します。
住宅ローン残債がある住み替えで不安や疑問があれば、まずはお気軽にご相談ください。


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新里 敏春

◇沖縄県出身 業界歴6年

◇保有資格:損害保険/生命保険/募集人資格※

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